部門紹介

私たちはそれぞれの人生をひたすら懸命に生きてこられた患者様方が快適な療養環境で安全・安心・納得の医療を効果的に受けながら、毎日尊厳をもって穏やかに「人間らしく・その人らしく」過ごしていただけるよう、やさしさと思いやりのケアを提供し、支援することを目指しています。看護スタッフも仕事にやりがいを感じながら、それぞれの自己実現(子育て・介護・学生・主婦・趣味・資格取得・専門職…)に向けてひたむきに頑張っています。『患者様の笑顔が自分の笑顔』を実践し、これからも患者さんやご家族から「選んで良かった。」と思って頂けるように職員一丸となって努力していきます。

看護部長 村山 千幸

理念・目標

看護部理念

一人ひとりを大切に、優しさと思いやりのある
看護・介護をおこないます

看護部目標

  1. リスク感性を高め、安全で安楽な看護の提供

  2. 継続的な接遇改善に取り組み患者満足を高める

  3. 実践に基づく教育プログラムの充実

  4. 自己レベルアップのための研修参加

  5. 風通しのよい働きやすい職場づくり

活動

医療の質と、患者様サービスの向上と業務改善を目指して毎年取り組んでいます。

「透析技術認定士」「腹膜認定指導看護師」「心電図検定」など

日常的な看護実践の中から、培った科学的根拠・理論に基づいた研修を各種の透析・看護学会などで発表しています。

新人研修教育 (入職して最初に行われる研修で1週間受けます)

  • 看護部の組織説明、接遇

  • 高齢者看護教育(認知症患者とのコミュニケーション、摂食嚥下訓練等)看護技術

  • 医療安全(KYT、ヒヤリハット)、ハイリスク薬教育

  • 約1週間後より病棟でプリセプターのOJTにより看護技術を実践する

  • 3ヶ月間はプリセプターとマンツーマンで業務の流れと知識・技術を身につける

  • 3ヶ月目に新人とプリセプターとの全部署合同のカンファレンスを行い、悩みや不安なことを話し合い、次へのステップとなるように支援する

  • 4ヶ月以降に先輩ナースと共に見習い夜勤をする

  • 6ヶ月以降に個人差はあるが、夜勤責任者のサポートを受けながら夜勤を行う

看護理念に沿った質の高い看護を提供する為に、自ら成長しようとする看護師の育成を目的とした教育です

  • 薬剤教育

    偶数月(ミニテスト形式で自分の習得状況がわかります)

  • リハビリ研修

    奇数月(安全なトランスファー・座位保持訓練・職員の為の腰痛対策) 各部署で事例展開によるシミュレーションをリハビリスタッフの指導により実施

  • 救急セミナー

    毎月1回 異常発見~蘇生までの過程、蘇生モデル人形を使用してシミュレーションを実施

  • 安全管理・感染対策・褥瘡・循環器・摂食嚥下訓練・透析室実習を実施

     

平成12年に透析室を開設して以来、数回の増改築を経て現在40床で稼動しています。地域の方はもちろん福岡県内、県外からも維持透析療法のために入院治療されています。外来通院透析患者様には病院車にて送迎を行っており90歳近い方も通っておられます。常勤の透析専門医と看護師、臨床工学技士で治療、看護に当たっております。また、透析治療に欠かせないシャントのトラブル時には血管形成術等行い、安定した治療が可能です。急性期病院から維持透析へ長期入院相談も多く、高齢で認知症の方でも温かくかつ安全で患者様とご家族が安心できる環境つくりと身体にやさしい血液透析療法と看護を心がけています。外来診療では病診連携をはかり腎臓病に伴う高血圧症、糖尿病などについて早期発見治療につながるよう取り組んでおります。また、栄養教室も開催し楽しく美味しい料理を食べていただけるような指導も栄養士が行います。今後は早期腎疾患、保存期腎疾患に対する食事療法、薬物療法、生活指導にも充実した取り組みが出来るよう他職種との連携も強化していきます。

副看護部長
戸原 美穂

外来透析の患者様へ

安心して通院いただくために

  • 無料送迎

  • かぎ付ロッカー
    完備

  • 無料テレビ

  • 昼食
    (350円)

  • 通院サポートとして自宅玄関から病院玄関まで無料送迎車を運行いたしております。

  • 患者様専用の更衣室にかぎ付きロッカーを完備しております。

  • 透析中も快適に過ごしていただけるよう透析ベッドにテレビ(無料)を設置しております。

  • ご希望により透析中の昼食は350円(実費相当)でご提供しております。


スタッフが常にフロア内を
ラウンドしておりますので
ご用の際はお気軽に
声をおかけください

外来透析のご相談の方は
医療連携相談室までご連絡ください。

治療について

血液透析を受けている患者さんにとって、シャント血管は命綱と言われています。もし、シャント血管の流れが悪くなったり、閉塞すると透析をすることが難しくなるからです。以前はシャント血管の状態が悪くなると再度メスを入れて手術をしなければなりませんでしたが、今は「経皮的血管形成術」といって風船のついた細いチューブを血管の狭いところに通して広げることで、手術を避けられる場合が多くなりました。この治療は手術のように時間はかからず、メスを使わないので傷も殆どなく抜糸もありません。治療は日帰りで終わります。当院では約20年前からこの血管形成術を取り入れております。

(玉井 収)

現在、透析患者さん(特に糖尿病によって腎臓が悪くなった患者さん)では全身の血管が狭くなったり閉塞したりする状態が大きな問題になっています。脳梗塞や心筋梗塞などの原因となる他に、足の血管が狭くなったり閉塞すると歩くのが不自由になったり痛みがでたりします。さらに進行すると足を切断しなければならない場合もあります。血管が狭くなったら、血管が詰まりにくくする薬を使用したり、血管の内側に金網を入れたり、さらにバイパス手術をしたり、といった治療が必要になります。当院では少しでも早く詳細に足の血流不良を見つけるために、皮膚灌流圧(SPP)測定装置(写真上)による皮膚表面の血流測定、CT(X線断層装置)を用いた血管造影(写真下)を行っています。皮膚灌流圧(SPP)は信頼性の高い検査で治療の方法を選ぶ場合によく使用されます。測定は簡単で体に対しては何の負担もありません。CT(X線断層装置)を用いた血管造影は造影剤という薬を注射しますが、造影剤にアレルギーがある方でなければ通常特別な問題なく検査可能です。いずれの検査も苦痛なく受けられる検査ですので、積極的に行っています。

(玉井 収)

透析液水質確保加算(2)の施設基準を取得しており、定期的な水質検査を行い常に基準をクリアした安全性の高い水を提供しております。